2023/10/29
高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種事業は継続中です。ワクチン供給が現在安定していますので、電話での予約が可能です。
平成26年10月から、高齢者肺炎球菌ワクチンが予防接種法に基づく定期接種に追加されています。
昨年度に引き続き、本年も令和5年度の高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種が継続して施行しています。
下記のいずれの対象者の方も、千葉市から助成があり、自己負担額3000円で接種ができます。
(令和5年4月1日~令和6年3月31日まで)しかし、過去に一度でも接種された方は対象外となりますので、ご注意ください。
1)予防接種法に基づく定期接種の対象者
1. 2023(令和5)年度中(令和6年3/31まで)に、各65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方
2. 接種日時点で60歳以上65歳未満の者であって、心臓、じん臓、呼吸器、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に身体障害1級相当の障害のある方
2)千葉市の助成事業の対象者
1. 2023(令和5)年度中(令和6年3/31まで)に、76歳以上で定期接種対象外の方(誕生日前でも可)
2. 接種日時点で65歳以上の者であって、心臓、じん臓、呼吸器、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に身体障害1級相当の障害のある者のうち、定期接種対象外の方。
「肺炎球菌感染について」 肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
「予防接種の作用」 肺炎球菌には93種類の血清型があり、定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」 は、そのうちの23種類の血清型に作用があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があります。これは、肺炎全体の約2割を占めると言われています。
「副反応について」 接種した方の5%以上に局所の疼痛、熱感、膨張、発赤が認められます。また、僅かに、筋肉痛、倦怠感、違和感、悪寒、頭痛、発熱 がみられることもありますが、いずれも症状は軽度で2~3日位で消失します。 重大な副反応としては、アナフィラキシー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応があります。ただし、肺炎球菌ワクチンは国内において20年以上の実績がありますが、局所反応の頻度は高く報告されているものの、大きな問題は認められておりません。