2024/09/01
高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種事業は継続中です。ワクチン供給が現在安定していますので、電話での予約が可能です。
令和6年4月以降は、初回接種の助成は65歳の方のみとなりますのでご注意ください(自己負担額は3000円のままと思われます)。
令和6年4月1日以降は以下の方のみが定期接種の対象となります(令和7年3月31日までの事業)。
①満65歳の方(接種日で65歳の方):65歳の誕生日の前日から、66歳の誕生日の前日まで接種可能
②満60歳~64歳の方で、心臓、腎臓、呼吸器機能、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に1級相当の障害のある方
「肺炎球菌感染について」 肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
「予防接種の作用」 肺炎球菌には93種類の血清型があり、定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」 は、そのうちの23種類の血清型に作用があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという研究結果があります。これは、肺炎全体の約2割を占めると言われています。
「副反応について」 接種した方の5%以上に局所の疼痛、熱感、膨張、発赤が認められます。また、僅かに、筋肉痛、倦怠感、違和感、悪寒、頭痛、発熱 がみられることもありますが、いずれも症状は軽度で2~3日位で消失します。 重大な副反応としては、アナフィラキシー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応があります。ただし、肺炎球菌ワクチンは国内において20年以上の実績がありますが、局所反応の頻度は高く報告されているものの、大きな問題は認められておりません。