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現在の流行:COVID-19も含めて 9/13

7月末から爆発的な拡大を呈したCOVID-19感染症は、8月中旬をピークに減少に転じ、現在7月末の拡大開始時点まで減っています。しかし、重症者は9/12時点でまだ77人と多いことから(ピーク時111人)、まだまだ医療事情は厳しい状況です。今後もこれまで同様、決して慌てることなく落ち着いて行動するように心がけましょう。COVID-19感染症が多いのは確かですが、必ずしも発熱=COVID-19ではありません。これから秋に向かい体調が変化しやすくなるので注意しましょう。

 前回投稿時(8/19)頃が感染者のピークだったようで、その後増加時の伸びを反転させたように、感染者数は減ってきています。低下原因としては、当然コロナワクチン接種の増加や人流の抑制がありますが、やはりこのような感染症は一時期急峻に蔓延しても、必ず減ってくる傾向にあると考えられます。減ってきたことは勿論良いことですが、今度は来る冬、昨年も12月末から2月にかけて波が来たように、同じような感染増加が冬に襲来するかどうかが懸念されます。ワクチン接種がある程度行き渡ったことが効果を示すのかが試されます。

 感染者数が減ってきても、まだまだ重症者は多い、ということは重症者の一段下のレベルの中等症の方はさらに多いと思われます。前回も記載した繰り返しになりますが、COVID-19感染症の病状評価には重症度分類があり、軽症、中等症、重症と3つに分類されます。軽症は、酸素飽和度は保たれており(96%以上)、症状は文字通り軽く、呼吸困難を伴わない咳程度で肺炎なし。重症は、呼吸状態が悪化し(呼吸不全)、ICU管理で、人工呼吸管理が必要な状態。間に中等症があり、に分類されます。は、肺炎があるものの自覚症状は軽度で、酸素飽和度は9496%で保たれており、酸素投与は必要ない状態。は、肺炎を伴い呼吸困難が悪化し、酸素飽和度が93%以下酸素投与が必要で、入院治療が考慮される状態です。

 今回の波の間、高熱が1週間継続していても、酸素飽和度が低下しなければ、なかなか検査あるいは入院の適応にはしてもらえない状態でした。幸いその後解熱に転じ、呼吸状態が悪化しなかったとしても、隔離解除後の外来の検査では、軽いウィルス性肺炎像を認めていたり、軽い細菌感染症を合併していることがあります。ですから、今回の波の間の自宅隔離療養は綱渡り状態だったと言えます。(尚、軽度のウィルス性肺炎はそのまま治癒していきます。)来る冬の波がどの程度になるかはわかりませんが、医療事情が少しでも改善されていることが望まれます。

 また、COVID-19感染に罹患後、普通のウィルス感染症やインフルエンザ後に発症するような咳喘息を併発することはよくみられます。解熱、隔離解除後、そのような症状が残っているときには、普通の咳喘息と同様に、吸入薬を主体とする治療が適応となり奏功します。

 また来る冬における懸念材料として、この2年間流行していないインフルエンザが、この冬に流行するのかどうかが挙げられます。現状南半球(現在冬)での流行はないようですが、北半球の日本でも同じ傾向になるかは予測できません。新型コロナの流行が続く今シーズン、インフルエンザは流行るのか(忽那賢志) – 個人 – Yahoo!ニュース 現在外来においても、インフルエンザワクチンについて聞かれることがありますが、コロナワクチンが一段落した頃(11月?、12月?)に、接種することを検討はしています(まだ確定的はことは言えません)。

 以前から繰り返し述べていますが、現在、1年以上にわたるコロナ自粛や在宅勤務の影響から、運動不足による体重増加、生活習慣病の悪化している方が多くなっています。これはCOVID-19に罹患するリスクを上げていることにつながります。日頃運動をよくしている人は、コロナ重症化が低いことが指摘されています(当然のようには思えますが・・・)。うまく時間を利用して、人混みに行かなければ問題ありませんので、戸外また室内での運動を積極的にしましょう。これから涼しくなる日も増えてきますので、なまった体を積極的に動かすようにしましょう。日光を適度に浴びることは、ビタミンDを産生させるためにも重要です。ビタミンDが少ない人は、重症化リスクが高まるとされています。

 また、コロナワクチンを接種しても感染することはあります100%罹患予防のワクチンではありません(重症化予防効果はあります)。コロナワクチンを接種したから何でもありにはなりません。適切な予防策は勿論重要ですが、COVID-19に罹患しないためにも、また罹患しても軽症で終わるように、日頃から体を鍛えて、不摂生しないようにする。持病に生活習慣病があるようなら、しっかり管理をしておく。メンタルを病まないような工夫をして生活する。などを心がけるようにしましょう。

 これも繰り返し述べているように、必ずしも、発熱=COVID-19ウィルス感染、咳=COVID-19ウィルス感染ではありません。これらの症状で、COVID-19ウィルス感染症は当然念頭に考えないといけませんが、COVID-19でなければ良かったということはありません。COVID-19以外の疾患を見落とさないようにしないといけません。溶連菌感染症による咽頭扁桃炎や、細菌性肺炎、腎盂腎炎などの尿路感染症などは、普通にみられます。今年はコロナ規制の影響で、外食は減っていますが、保存の悪い総菜などの摂取による食中毒がありますので注意しましょう。

 花粉症はこれからブタクサ、ヨモギなど秋の花粉症に移行していきます。今年はCOVID-19の蔓延もあることから、外出時にくしゃみ、鼻汁が多いと、迷惑になります。当院でも花粉症の治療は行っています。メインは抗アレルギー剤投与になりますが、症状や体質によって、漢方薬の併用も有効です。また抗ヒスタミン剤で眠くなる方では、漢方薬が有益な場合があります。鼻炎がひどくなる前から、ステロイドの点鼻薬を開始しておくことは、悪化予防に有効です。アレルギーの点眼薬の処方も可能です。

 咳喘息は、喘息の持病のない方でも、天候の変化に加え、強い疲労の影響、ウィルス感染症などの罹患で、誰でも発症するリスクがあります。特にこれから急激に秋の涼しい空気に入れ替わっていくことで影響されます。例年より一般の感染症に起因する喘息は減っていますが、特に今年は、自粛による運動不足や、自宅に籠っている時間が多いことが影響し、天候の変化に弱くなっているようです。発熱を伴わない、少なくとも2週間以上継続する咳、あるいは2-3日でも朝夜の咳込みの悪化や、呼吸困難に感じる場合は、咳喘息や喘息発作の初期が強く疑われるので、風邪薬を乱用せず、受診されることをお勧めします。特に慢性の喘息の方は、吸入を怠らないことが重要です。気道過敏性が高まったまま放置しておくと、ウィルス感染症や急な天候の変化で、喘息は急速に悪化します。

 COVID-19やほかのウィルス感染症に罹患しないため、あるいは罹患しても重症化しないためにも、単にマスク、手洗い、うがいの励行だけでなく、普段から日々の食生活・運動を含めた生活習慣の要素は非常に重要です。