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現在の流行:COVID-19も含めて(11/13)

COVID-19新規感染症は、10月末以降増加傾向に転じていますが、COVID-19感染症以外で具合の悪い方のほうが多いと思われます。例年この時期は体調不調になる季節です。COVID-19だけが全てのような報道は誤りです。

  COVID-19に関してはオミクロン株の特性から、各種制限が緩和され、入国者も多くなり、国内での人の移動も活発になっています。この時期は例年でも、風邪症状も含め具合が悪くなる方が多い季節です。上気道ウィルス感染症の中に、COVID-19が混じり、感染者数が増えてくるのは当然ともいえます。現在は、重症化リスクのある方のみ、医療機関から保健所へ報告ですが、発生者数の報告は継続され、さらに個人からの県への登録も行われています。ですから、日々の発生者数は、未だに連日報道されており、これまでと何かが変わった感じは受けません。

 最近は、オミクロン株のBA.5以降の変異株も報告され、オミクロン株の亜系統のウィルスにもかかわらず、「ケルベロス」「グリフォン」などという、ギリシャ神話に登場するおどろおどろしい名前で報道されています。コロナウィルス自体が、RNAウィルスという常に変異を繰り返すウィルスですから、何も驚愕するようなことではありません。ですから、私たちはこれまでもいわゆる「風邪ウィルス」であるコロナウィルスに繰り返し罹患しており、また免疫は数か月しか維持しません。インフルエンザウィルスも同様にRNAウィルスで、毎年繰り返し罹患する可能性がありますが、一度かかると免疫記憶が残るため、前年度に罹患したインフルエンザウィルスと似たような構造であれば、再度罹患しても。重症化リスクは下がります。しかし、罹患したウィルスとかなり異なる構造のウィルスに置き換わっていると、これまでより症状が強くなる可能性が出てきます。

 現在のコロナワクチンは、従来の初期のウィルス株と現在日本で流行の主体のBA.4/5の株の二価ワクチンとなっていますが、いずれBA.5から流行が変わると(すでに千葉県内でも発生している)、発症予防効果は乏しくなり、あくまで重症予防効果となります。また。追加接種による強い発症予防効果が保たれる期間は3ヶ月程度とされています。

 現在の報道からは、現在COVID-19感染症だけが問題のように勘違いしますが、それ以外にも具合の悪くなる方は、多くいらっしゃいます。そもそも現在流行のオミクロン株BA.5感染の大部分は重症化しません(早期のウィルス性肺炎はないと言ってよいです)。ワクチンを接種して半年以上経過する方が感染しても、ごく軽く終わってしまう方もおられます。あくまで個人的な印象ですが、罹患して症状が強いかどうかは、個人の「体質」にすごく依存しているように思われます。また、どんな風邪ウィルスでも、「風邪は万病のもと」と昔から言われているとおり、風邪をきっかけに体調を崩してしまうことはいくらでもあります。

 発生数については、現在はごく軽微の症状でも検査する方が多く、また施設などでは発症者周辺の検査も行われることから、無症状を含め軽症の方も発生数に上がります逆に検査しないため、発生数に上がっていない方もおられるでしょう(米国の報告発生数はなぜか少ないのはそのせい?United States of America: WHO Coronavirus Disease (COVID-19) Dashboard With Vaccination Data | WHO Coronavirus (COVID-19) Dashboard With Vaccination Data)。そもそもCOVID-19以前に風邪ウィルスのウィルス検査を逐一したわけではありませんから、一般的な風邪ウィルスの発生数の動向は、これまで私たちにはわかりません。例年冬にインフルエンザが流行する前に、インフルエンザと似たような高熱寒気を訴える方を検査しても、インフルエンザでない時期がしばらく続き、その後急にインフルエンザばかりとなるのが通例でした。では、そのウィルスは何だったの?ということで終わっていました。

 話を戻しますと、現在はCOVID-19だけが問題ではありません特に今年は10月以降、咳喘息や喘息発作の方が多くみられます。もちろん、COVID-19感染後に発症する方も含まれます。当院では呼吸器疾患の方が主体ですが、息切れなど訴える中には心臓疾患の方もあり、いわゆる心不全を発症していることがあります。救急搬送する際に、専門病院に相談しますが、そこが受け入れ困難のこともあり、どの部門も大変と思われます。風邪症状でCOVID-19感染でないことは当然あり、また発熱で消化器疾患や急性腎盂炎などのこともあります。ですから、COVID-19感染だけが全ての感染ではありませんし、COVID-19感染でないからよかったわけでもありません

 また、特に今年の秋は、心身共に弱っている方が多い印象です。それはそうです。これだけ、COVID-19感染ばかり強調され、さらに行動は制限され、ワクチン接種をして流行が収まるかと思いきや、これからもっと大変な波が来ると脅されています。これで、心が病まないはずはありません。さらに、行動が制限されていることで、外出しないだけでなく、戸外へも出ない方までおられます。一方で「旅行支援」の割引があるという矛盾?・・・外へ出ない、人と会わないことは、すごく体を弱らせます。これから向かう冬は体調が低下し、「風邪」に罹患やすい時期であることは確かです。しかし、過剰に過敏になるのも良くありません。それ以上に、日頃の健康管理が非常に重要です。

 今年の冬は、発熱した場合、医療機関へ受診する前に、成人で基礎疾患がないあるいは基礎疾患が軽い健常な方は、出来るだけ、COVID-19の自己検査キットを用意しておき、まず自分で抗原検査をしておくのが良いと考えます。新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース|厚生労働省 (mhlw.go.jp)、もちろん、自分で検査する場合は、手技的にうまくいかないこともありますし、検査時期が早いことで陰性に出てしまうことがあります。発熱初日に結果が陰性の場合、経過にもよりますが、翌日再度施行して確認することも勧められます。あまりに軽い症状、例えば軽い咽頭痛や微熱・頭痛などで、COVID-19やインフルエンザの検査を希望で、医療機関を受診するのは、本来好ましくないことです。この冬にインフルエンザも流行し始めると、医療現場はこの夏以上の混乱が予想されます。混乱を減らすためにも、自分が発熱した場合にどのように行動するかを、事前に準備しておくべきです。解熱剤あるいはいつも風邪症状のときに服用する漢方薬などを常備し、COVID-19の自己検査キットを用意しておくとより良いです。

 持病のある方、気管支喘息で吸入薬などを使っている方は、普段から基礎疾患の治療を怠らないようにする。生活習慣病も同様です。また、普段からすこしでも運動をする習慣づけをして、免疫力を下げないようにしましょう。食生活はもちろん重要です。各種ワクチン接種も重要ですが、何より普段の生活習慣が大切です。以前から繰り返し強調していますが、ワクチン接種したからOKではありません

これからマスコミ報道は、益々騒々しくなってきますが、過剰な報道に振り回されず、何より心を病まないようにしていきましょう