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現在の流行:COVID-19も含めて(7/3)

早い梅雨明けとなり、猛暑が続いています。現在COVID-19新規感染症の再増加が報道がされていますが、COVID-19に感染しなければ良いわけではありません。COVID-19以外で体調を崩す場合も多くなっています。

 急な暑さで熱中症になる方が、徐々に増えています6/24頃から猛暑になりましたが、その後倦怠感などを訴える方が急増しています。当然、COVID-19の検査も考慮されますが、COVID-19でない場合の方が多い状況です。暑さで免疫力が低下すれば、COVID-19に罹患してしまうことは当然あります。しかし、通常のこの時期ではよくあることですが、細菌性の咽頭炎・扁桃炎・肺炎や、COVID-19以外のウィルス感染症、尿路感染症、急性胃腸炎(結構多い)などの疾患は普通にみられています。あくまでその中の一部に、COVID-19感染症が混じっている場合があるのであって、COVID-19だらけではありません。しかし、高齢者施設や保育園などで、発生するといわゆるクラスターになります。また、大部分の方は現在のオミクロン株のCOVID-19に罹患しても、軽症ですんでいます。ただし、この急な暑さで弱っていれば、治りが悪いことがあるのは当然です。

 また、これまでの旧型コロナウィルスでもそうですが、コロナウィルスは罹患しても、6ヶ月くらいで抗体は低下してしまうので、我々は繰り返しコロナウィルスに大なり小なり感染することになっています。昨年から開始したワクチンにしても、やはり接種後6ヶ月くらいで抗体値は低下してしまいます。昨年流行したデルタ株は消失し、現在デルタより弱毒系のオミクロン株が流行の主体ですが、結局感染しても半年くらいすれば、抗体値は低下し、オミクロンの変異株に罹患する危険性は高まることになります。しかし、抗体値は低下しても、罹患した免疫記憶は残り、また自然免疫(元々我々が持っている防御システム)があるため、再感染しても全く防御力がないわけではありませんそもそもワクチンで抗体値を上げなければ、我々はウィルスと全く戦えないわけではありません。ウィルスや細菌などが体内に侵入すると、必ず最初に生来備わっている自然免疫を駆使して、ウィルスを排除しようとする働きがあります。その働きは、例えれば、今ある「武器」(マクロファージ、白血球、NK細胞など)でウィルスをやっつけようとします。その後24-48時間くらいしてから、そのウィルスに対応する中和抗体を我々は作り出して、つまりウィルスをやっつけるのに特異的な「武器」を我々は産生してウィルスを叩きにいきます。

 そのような免疫システムがなければ、我々は風邪ウィルスなどに全く無防備になってしまうことになりますが、実際にはそうなってはいません。しかし、我々が過去に遭遇したことのない猛毒ウィルスに罹患したり、またエボラ出血熱や狂犬病ウィルスのような猛毒ウィルスに罹患してしまうと、自然免疫力だけでは対症できず、高率で命を落とすことになります。

 現在のオミクロン株が、特に強毒性という点で、どう位置づけられるのか? 半年ごとに低下する抗体に対して、今後繰り返しワクチンを接種していかないといけないのか? 国としても、もうすこし具体的な情報を開示してもらえないと、ただ新規感染者が増えた減っただけでマスコミから煽られて、ワクチンを接種しましょうだけでは、納得できない方も多いのではないでしょうか。

 ワクチン接種は予防手段のひとつですが、生来備わっている我々の自然免疫力を弱めない・高めるような生活習慣を送ることが最も重要であるように思います。その基礎が、食事・睡眠・運動であり、また疲労ストレスをためない、持病をコントロールするなども大切になってきます。ですから、このコロナ禍をきっかけに、私たちは日々の生活の送り方を見直す良い機会にしましょう。

 前述しましたように、現在はCOVID-19以外で体調を崩される方が多くなっています。寒暖差の強かった梅雨から急激な猛暑への移行が主因です。今後、しばらくは蒸し暑さとの戦いになってきます。感染症以外では、咳喘息や喘息発作も、意外に夏の時期も発症します。戸外の暑さと涼しい室内の寒暖差の影響や夏バテなどが誘因です。寒暖差で引き起こされる場合、初期は熱がなく軽い咽頭痛から始まり、その後咽頭痛は軽減して、咳が悪化してくることが特徴です。それに伴い、鼻炎症状も合併することもよくあります。また、湿疹や皮膚掻痒などを合併することもあります。

 4月以降、産休明けで出勤を再開する女性が多くなっていますが、体力が低下して、子育て疲労も伴っていることから、思わぬ咳喘息や喘息発作を引き起こすことがあります。その他、引っ越しなどでほこりを吸い、疲れて、さらに環境が変わることでも発症します。また、新社会人・学生さんなども、この時期疲れが出てくるので、感染症発症も含めて注意が必要です。

 このような呼吸器症状は、元々何らかのアレルギー症状を持っている方に発症しがちですが、アレルゲンがなくても、疲労や天候の変化で発症することがあります。咳喘息や喘息発作は、吸入ステロイドと気管支拡張薬が入った吸入薬を使うのが基本ですが、吸入薬の選択やその量も重要であり、また個々に応じてその他の薬剤を組み合わせていかないと改善に向かわない場合は多々あります。単純に咳止めや風邪薬を服用しても治癒しないので、注意が必要です。 

 特に慢性の喘息の方は、吸入を怠らないことが重要です。気道過敏性が高まったまま放置しておくと、ウィルス感染症や急な天候の変化で、喘息は急速に悪化します。発熱を伴わない、少なくとも2週間以上継続する咳、あるいは2-3日でも朝夜の咳込みの悪化や、呼吸困難に感じる場合は、咳喘息や喘息発作の初期が強く疑われるので、風邪薬を乱用せず、受診されることをお勧めします。 

 また、この時期は暑さに慣れていないこともあり、脱水傾向に陥りやすく、脳梗塞や心筋梗塞を発症することがあります。特に中高年の方で、ゴルフなどに行く方は注意が必要です。高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が持病の方は、普段からその管理が重要ですが、暑さ対策にも十分気を付けなければいけません。水分補給は勿論ですが、併せて塩分の補充も重要です。また、むやみにスポーツドリンクを摂ることで、糖分過剰になり、糖尿病を悪化させることもあります。自分の身体を過信しないように、急にゴルフに行くだけでなく、普段から適度な運動や、暑さに慣れておくことが大切です。

 今後、夏に向かい、COVID-19感染症は一過性に増加傾向になると予想されますが、マスコミに煽られず、これまで通り慌てずに日常生活を送りましょう。このオミクロン株は、当分ゼロにはならないと推測され、今後通常の風邪コロナウィルスに含まれていく可能性もあるかもしれません。それでも、COVID-19でない疾患も多々あり、その方が問題のこともあるわけですから、過度に恐れず、生活習慣病の予防も含め、食事内容に注意を払い、運動不足に陥らないようにしながら、何より楽しく日常生活を送ることが最も重要です。