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この時期の流行

急速な気温の低下で、体調を崩しやすくなっています。気温低下・空気の乾燥の影響で、COVID-19の流行は拡大していますが、発熱の原因は、COVID-19だけではありません。また、咳喘息や喘息発作は、咳の原因で最もよくみられています。

 COVID-19感染症の拡大が盛んに報道されていますが、これまで同様、パニックにならないようにしましょう。冬の気温の低下や空気の乾燥など、ウィルスに感染しやすい気候は、拡大の主たる原因です。インフルエンザの流行は、現状みられていません。この時期に例年流行するインフルエンザが、COVID-19感染症に置き換わっているかの如くです。拡大の一因に、COVID-19変異株の流入も懸念されますが、そもそもCOVID-19は、これまでにも数多く変異を繰り返しており(RNAウィルスは変異をしやすい)、国内でも変異株は常に発生しています(変異の程度はさまざまになりますが)。無症状者で海外から持ち込まれる、あるいは無症状者や軽症が多く発生するのは、「感染性」は強くなっていても、「毒性」は必ずしも強くなっていないことを示唆しています(科学的にはあくまで現時点では、との注釈はつきます。一般的に新興ウィルス感染症は、時間の経過とともに、感染性は強まりながら、毒性は弱まっていく傾向にあります。だから、容易に感染が広がってしまう。)。ただし、高齢者や免疫力の低下を有する持病、生活習慣病のある方は、重症化リスクがあり、致死率も高まるので、注意を要することは当然です(若年層でも一部重症化や、後遺症が残る場合があるので、油断は禁物です)。そのような方に感染を広げない、またCOVID-19の入院治療に従事している医療機関への負担を軽減するためにも、わたしたちは、これまで言われているような予防策を講じながら、落ち着いて行動することが重要です。

 また、以前から述べていますが、発熱=COVID-19感染症ではありません。細菌性の咽頭炎・扁桃炎・副鼻腔炎は通常にみられ、細菌性の肺炎もあります。また、腎盂腎炎や虫垂炎など、腹部関連の発熱もあります。年明けからも、発熱を主体とする患者さんは受診されていますが、細菌性の咽頭炎や肺炎、腎盂腎炎などの診断になった患者さんはおられます。また、冬は胃腸炎も多くみられる時期です。汚染された牡蠣の摂取が原因となるノロウイルスによる胃腸炎には、特に注意が必要です。ノロウィルスに限らず、ウィルス性胃腸炎に罹患すると腸内細菌が乱され、しばらくの間免疫力が弱まります。それが引き金となって、COVID-19に罹患するリスクも高くなるので、注意が必要です。

 また、この時期に咳をしていると嫌がられますが、COVID-19感染よりはるかに多いのは、咳喘息や気管支喘息に起因する咳です。特に、最近の急激な気温の低下、また昼は気温が上がっても、朝夜との温度差が10度くらいあると発症しやすくなります。このような方は、電車内や人混みで咳が出がちなので、マスクをしていても、周囲から白い眼でみられしてしまうつらい目にあってしまいます。咳喘息は、喘息の持病のない方でも、天候の変化に加え、強い疲労の影響や、ウィルス感染症などに罹患すると、誰でも発症するリスクがあります。少なくとも2週間以上継続する咳、あるいは2-3日でも朝夜の咳込みの悪化や、呼吸困難に感じる場合は、咳喘息や喘息発作の初期が強く疑われるので、風邪薬を乱用せず、受診されることをお勧めします。特に慢性の喘息の方は、吸入を怠らないことが重要です。

 COVID-19に負けないだけでなく、ほかの感染症にかからない、また喘息を発症しないためにも、日頃からストレスをためず、戸外で日を浴びながらの運動、あるいは室内での体操・ストレッチなど、体力・免疫力を低下させないように努めましょう。特に、これからしばらくの間は寒さが厳しいので、工夫しながら日常生活を送りましょう。また、食生活も重要です。このような自粛生活で、やけになって暴飲暴食をしないように心がけましょう。