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新型コロナウィルス感染症:第12報(5/11)

 新型コロナウィルス感染症(以下COVID-19Coronavirus Disease2019))についての連日報道により、パニックになっておられる方も多くなっていますが、くれぐれも慌てないように行動されてください。

 GW終わってから、自粛の効果もあり、PCR陽性の感染者数は、減少傾向です。前回も書きましたが、やはり問題なのは東京都です。昨日(5/10)までの都内重症者数71人で、減少傾向はありますが、まだこれだけいると、病院側としては困っている状態と推測されます。ちなみに千葉県の重症者数は18人です。重症者は人工呼吸器、ECMOなどを使用している患者さんが主体ですが、そう短期間では治癒できないので、連日確認してますが、この数はなかなか減りません。一方、ほとんどの方が軽症ですから、退院数は増加の一途となっているので、最近は国内の新規PCR陽性者より退院数の方が多くなり、国内の現在の感染者数はGW明けから減少に転じています。議論はありますが、今後気温・湿度の上昇で、さらに感染拡大が抑制されることを願うばかりです。

 さて、すでにご承知かと思われますが、前週末に厚労省から、今までの帰国者接触者センター相談の目安である「37.5度以上の発熱が4日間続いている」の文言が削除されました。実は、厚労省のホームページを確認しても、公にどこに発表されているのかわからないのですが(自分で確認できていないだけかもしれません)、千葉県のホームページの帰国者接触者センター相談の目安では、体温の件は削除され、以下のように記載されているのが確認できました。

  千葉市帰国者・接触者相談センター(043-238-9966:平日9時~19時、土日祝日;~17時)

 ・息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合

 ・重症化しやすい方(※)で、発熱や咳等の比較的軽い風邪の症状がある場合

(※)高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)等の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方

 ・上記以外の方で発熱や咳な比較的軽い風邪の症状が続く場合

(症状が4日以上続く場合は必ず御相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)

 これを見てすぐ思うのは、比較的軽い風邪症状で相談して、果たして相談センターがPCR検査を受けるように指示するかどうかの疑問です。恐らく、症状が強くなければ、かかりつけ・近医を受診するように推奨するのは、火を見るよりも明らかです。以前もここに書きましたが、そもそも私は37.5度以上4日間続かないと医療機関を受診してはいけないように思わせていることには非常に疑問でした。なぜなら、当然コロナ以外の感染症も多いので、その早期診断・治療を遅らせてしまう危険性があるからです。実際に、2月以降、当院に受診された患者さんで、コロナ以外の発熱、咳、肺炎の患者さんは多くみられました

 今後、風邪症状の継続で、当院を受診される方はおられると思いますが、当院でのPCR検査に関するスタンスは以下の通りです。

 1)症状からPCR検査が必要でないと判断した場合には、PCR検査は施行しない。

 2)PCR検査が陰性であることを証明するためのPCR検査は施行しない。

 軽い風邪症状の場合、COVID-19感染の可能性はもちろん否定できませんが、ほとんどのCOVID-19感染症は軽症で、普通の風邪と同じように治癒します現時点のPCR検査数に対する陽性率も低く、最近の都内の陽性率でも7%台です(拡大時期の都内の陽性率は30%程度はあったようです)。また、PCR検査自体の感度も6-7割と言われています。ですから、症状から軽い風邪症状の場合は(細菌感染症が明らかな場合は別です。抗生剤など投与します)、当院ではまず漢方薬などの対症療法で経過をみます最近の報告では、発症後8日間程度で、COVID-19の感染性はなくなるとされています。ですから、まず漢方薬など主体の自宅安静で、発症後8日間経過して、症状が改善すれば、それで問題ないと考えるのがひとつの目安になります。ただし、咳がまだ多い、倦怠感があるなどの場合は、2週間程度休むのが妥当です。(この目安などについては忽那賢志医師の5/4のブログに記載されています)

 以上はあくまで、一般的な軽症の風邪症状などの方の目安ですが、高齢、持病があるなどの方は、随時経過をみて、必要に応じてPCR検査を施行することになります2月以降の当院での臨床経験からは、発熱、咳などで受診される方のほとんどは、一般的な風邪、細菌性の咽頭炎・扁桃炎、細菌性の肺炎、咳喘息、喘息発作などでした。ほか、COVID-19に感染しているのが不安で、わずかの症状が大きく感じてしまう「コロナ不安症」の方も多くみられました。

 現状、このまま収束傾向に向かえば、益々疑いのある人は減っていきますが、例年初夏のこの時期は、この時期特有の各種ウィルス感染症に感染しやすくなります。発熱、咳=COVID-19感染とすぐに結び付けないことです。咳喘息も多くなっています

 高熱を伴う呼吸困難の場合や、高齢で持病がある方は、相談センターにまず相談された方が良いと思いますが、重い持病のない方の軽い風邪症状の場合は、マスクを装着の上、当院に受診されて構いません。但し、当院では漢方薬が併用される可能性は高いです。またどんなウィルス感染症でも同様ですが、風邪薬、解熱剤を連用するのは、感染症をこじらせることが多いので、推奨しません。

 毎回繰り返していますが、このような時期こそ、暗くならず、また運動不足にならないように、天気が良ければ散歩!室内での体操やストレッチ、軽い筋トレ。これを機にダイエット!(コロナ騒動後リバウンドもありますが・・・)煽るテレビばかり見ない!読書、映画、音楽!何か面白いことを見つけて笑う! などで、免疫力を高め、心身の安静を保つようにしましょう

 尚、国立国際医療センターの国際感染症センター勤務で、COVID-19の最前線で治療にあたっている忽那賢志医師の記事(https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/)は、非常に参考になりますので、ご参照されると良いと思います。

 また、感染への不安、あるいは相談などは、下記電話窓口で相談可能です。Q&Aがホームページに用意されていますので、まずそれをよくご確認の上、お電話ください。(千葉市および県内の方は、1)が良いと思われます。)

1千葉県電話相談窓口:0570-200-613(24時時間対応)

   https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/kansenshou/singata-koronauirusu-kannrennhaienn.html

または

2)厚生労働省電話相談窓口:0120-565653(土日祝日を含む9時~21時)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

 今後も、状況に応じて、また随時更新してまいります。